~住宅ローンはそのまま引き継がれる~

預金と違って住宅ローンは、金融機関が破たんしても金額などに制限はなく、正常に返済されているものについては、当初の契約のまま受け皿となった金融機関に引き継がれ、返済を続けることができる。

もちろん住宅ローンの一括返済を求められることもない。

過去の事例でも住宅ローン返済者は、引き続き同じ契約な経で、受け継がれた金融機関に対して住宅ローンの返済を行っており、大きな問題は生じていない。

 

ただし、固定金利期間選択型など途中で内容の変更がある場合は、契約上明記されていない条件については、受け皿となった金融機関の設定に従い、従来と変更点が生じる可能性もある。

 

~預金と住宅ローンの相殺~

金融機関が破たんした場合は、1000万円とその利息までの保証となるため、それ以上を預けているとペイオフの対象となり、戻ってこない可能性がある。

このような場合、破たんした金融機関に預金と住宅ローンの両方の残高があれば、対象となる住宅ローンに相殺禁止等の特約がない限り、一般に普通預金、当座預金等の満期のない預金は「満期が未到来でも相殺ができる」旨を預金規約で定めている場合には相殺ができる。

 

なお、総裁の対象となるローンは、金融機関自らが貸し出している住宅ローン等のみで、フラット35など債権を証券化しているものや公的住宅ローンは相殺できない。

また、預金と相殺する借入金の額は、預金者が決めることができる。

 

~ここに注意~

相殺は民法および預金規定に基づいて、預金者側から破たん金融機関に対して一定の期間内に所定の手続きをとって、相殺する旨の意思表示を行うことが必要である。

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住宅金融普及協会・住宅ローンアドバイザー(熊井幸治):平成28年619日(日)付